首都圏
  • 閲覧履歴

  • 保存した検索条件

    最近検索した条件

快適生活のために守ろう、覚えておこう。
賃貸マンションの基本ルールをおさらいしよう!

入居時に渡される「賃貸借契約書」「入居者使用規約」などの書類に、じっくりと目を通したことがありますか?
それらはマンションのルール集のようなもので、内容は非常に細かく広範囲にわたりますが、
快適な居住環境を維持するためにも、その物件ごとのルールを居住者全員で守る義務があるのです。
そこで、今回は賃貸マンションのルールをおさらいするために、
基本的な用語とルールの解釈についてチェックしてみましょう。

  • 押さえておきたい基本用語
  • マンションの基本ルールQ&A

押さえておきたい基本用語

管理規約とは?

マンションの専有部分・共用部分に関する決まり事のほか、良好な住環境の確保と共同生活の秩序を維持するために定められるもの。区分所有法に裏打ちされた基本ルールで“マンションの憲法”とも言えます。
内容は「建物の用途・区分」「管理組合の運営方法・業務内容」「管理費・修繕積立金の使途」などで、区分所有者(オーナー)と専有部分の占有者(賃借人など)は区分所有法と共に管理規約も守る必要があります。

使用細則とは?

マンションでの日常生活における注意事項、専有部分・共用部分の使い方などに関するルールを定めたもの。
内容は「契約書について」「共用部分の使用」「生活音に対する注意」「水漏れについて」「設備について(キッチン、収納、バス、トイレ等)」「禁止事項」「バルコニーの使用」「ごみ処理」「補修・修理について」「駐車場の使用細則」など多岐にわたり、賃借人が守るべき具体的なことが書いてあります。



専有部分と共用部分とは?

専有部分とは各住戸の内側のみを指し、それ以外の敷地や隣戸との境の壁、上下階との境のコンクリートの躯体部分、外壁、屋上、基礎部分、エントランス、廊下、階段、エレベーター、給排水・電気・ガス配管などの設備、テレビアンテナ、管理事務室、集会室、駐車場・駐輪場、植栽などは共用部分です。
ベランダ(バルコニー)や専用庭(テラス)も共用部分に含まれますが、その住戸の居住者に専用使用権が与えられています。

分譲賃貸とは?

販売を目的に建てられた分譲マンションの住戸を区分所有者(オーナー)が貸し出すもので、そこに入居する賃借人も、そのマンションの管理規約や使用細則を守らなくてはいけません。
オーナーは各住戸で異なることが多く、それぞれの管理会社も違う場合があります。居住者には購入したオーナー自身も賃借人もいます。
一般的な賃貸マンションよりも管理規約や使用細則が細かいのですが、それだけ管理が充実しているとも言えます。


居住用賃貸物件を探すpage top

こんなケースはOKですか?マンションの基本ルールQ&A

ルーフバルコニーでBBQパーティや花火をしたいのですが、許可は必要ですか?

結婚前に同棲することになり、自分の住むマンションでカノジョと暮らし始めましたが、これって契約違反ですか?

自宅の玄関前の廊下が広いので、ベビーカーや三輪車の置き場にしても構いませんか?



ルーフバルコニーの使用に関して管理規約や使用細則に記載されている場合は、その内容を遵守する義務があります。それを踏まえた上で、申請をすればBBQパーティや花火ができるということであれば、所定の手続きを行ってください。
ただし、OKという物件でも大勢の人が集まると声や振動が周囲に響くので、隣や階下には配慮が必要です。
管理規約や使用細則にルーフバルコニーの使用法が明記されていない場合は、許可の有無に関係なく、重量物の設置や火気の持ち込みなどによって他の居住者や近隣住民に危険を及ぼしたり、建物自体に損害を与えたりする恐れのある行為は避けるべきでしょう。

賃貸借契約書には「記載の入居者以外の入居はできない」等と記されていますが、きちんと届け出て貸主が了承すれば問題ありません。しかし、貸主に無断で誰かと同居するのは契約違反に当たるため、退去を通告される場合があります。これは婚約者、きょうだい、友人、ルームシェアでも同じです。
特に単身者専用の物件では、2人で住むと生活音が増し、設備の傷みも早まる上、ルール違反を見過ごすと他の住戸でも同居を始めるなど、マンションの秩序が乱れる恐れがあるので、貸主の了承が得られないことも。
また、契約者が別の人に部屋を貸す「無断転貸」も固く禁じられています。

マンションの共用廊下は災害や救急の際には通り道にもなるため、ベビーカーや三輪車、自転車、バイク、食材宅配の箱などを置くことは禁止されています。 また、子どもが通るときに乗り物が倒れたらケガをする恐れがありますし、共用廊下に私物が置いてあるマンションは管理が悪いという印象も与えます。
ベビーカーや三輪車は駐輪場に置ける物件もあるので、管理会社に相談を。玄関に置けない場合は、住戸内の廊下・室内にレジャーシートやマットなどを敷いてスペースを作りましょう。玄関ポーチ付きの物件なら自由に置ける場合もあります。


ベランダにビニールプールを置いて子どもに水浴びさせるのはOKですか?

いつも残業が多くて帰宅が遅いから、掃除・洗濯をするのは深夜でも仕方がありませんよね?

バルコニーでのふとん干しが禁止の物件ですが、日当たりが良くてもったいないから短時間だけ干してもいいですよね?



ベランダ(バルコニー)や専用庭(テラス)は住戸ごとに使用できますが、実際は共用部分です。
隣戸のベランダとの仕切り板や、はしご付き避難ハッチの周辺に物を置くこと、ベランダにタイルやパネルを敷くことなどは、万一の際の避難ルートをふさぐことになったり、豪雨時の排水を妨げ、漏水事故などの原因になったりするので禁止されています。
1人の居住者がルールを逸脱すると他の住戸もマネをしがちなので、何か物を置けば撤去を求められます。
ベランダでのプール遊びを認めている物件でも、事前に上下階・隣戸には挨拶をしておきましょう。

深夜・早朝に掃除機や洗濯機を使う、ベランダに洗濯物を干す、お風呂に入るといった音は思った以上に響くことが多いのです。集合住宅は壁や床、配水管、水道管などを通して音が伝わるため、上下階や隣戸への気遣いが必要です。
近頃は低騒音の電化製品もありますが、深夜・早朝は周りの環境も静かなので絶対に聞こえないとは言えません。
使用細則に「深夜・早朝の入浴や洗濯、掃除、テレビ、楽器などの音は騒音となるので注意」等と書かれた物件もあります。
洗濯や掃除は早朝・深夜を避けて、できるだけ空いている日の昼間に済ませましょう。

バルコニー(ベランダ)は共用部分で、手すりにふとんを干すのは美観を損ねるとして禁じている物件が多数あります。こうした物件ではバルコニーの内側に物干し金具が付いていますが、浴室乾燥機のある場合は物干し金具すらない場合も。
ふとんやマットなどをバルコニーに干すと、下階の日照をさえぎることもあります。干したものを叩くと下のバルコニーにホコリやダニなどが飛散するので迷惑ですし、高層階からふとんが落下して人に当たると事故の恐れも生じます。
バルコニーの広い所なら、スペースに合わせて放射状や扇形に広げられる市販のふとん干しも利用できます。


ペット不可の住まいですが子猫なら周りに迷惑を掛けないと思うので、ナイショで飼っても大丈夫ですよね?

収納スペースが少ないので壁面に棚を付けましたが、退出時には元に戻す必要があると聞きました。本当ですか?

楽器不可のマンションですが、1日30分だけギターの練習するぐらいならいいでしょ?



ペット不可が条件であれば契約違反です。また、ペット飼育禁止の物件には動物アレルギーに悩む人が住んでいることも多いので、完全に室内飼いをしているつもりでも、居住者の衣類や洗濯物、ふとんなどに付いたペットの毛がマンション内にバラまかれると他の住戸にも迷惑をかけます。
また、ペットの臭いは取れにくく引っかき傷も付きますから、ペットの存在を隠していても退去時には判明し、室内の壁紙の貼り替えなど通常以上のクリーニング代を請求されることになりかねません。
ペットを飼うならペットOKのお部屋で気兼ねなく暮らしましょう。

賃貸借契約書には「通常の使用によって生じた損耗を除き、本物件を原状に復して明け渡さねばならない」等と記されています。
原状回復とは入居時の状態に戻すことではなく、賃借人の故意や過失、通常の使用以外の損耗・毀損を復旧すること。つまり、無断で棚などを付けるのは故意の毀損に当たるため、撤去する必要があります。
壁紙の貼り替えなども無断で行えば原状回復の義務が生じます。また、賃借人が勝手に水回りのリフォームをしたことで水漏れが発生し、階下に損害を与えたケースも。 収納スペースが足りない場合は収納家具などを活用しましょう。

契約違反に相当します。騒音と感じるレベルは人によりますが、音は上下左右の住戸だけでなく斜めの位置にも伝わり、どんなに演奏が上手でも気に障る人にとっては不快なので苦情につながりやすいのです。
また、集合住宅には夜勤明け、自宅で仕事、体調が悪い、赤ちゃんが寝たばかり、受験生や病気の家族を抱えているなど、楽器の音で迷惑する人も多く住んでいると思われます。
音楽大学や音楽専門学校などの周辺には楽器OKの物件もあり、公共施設の貸しスタジオやカラオケボックス、音楽教室の貸し防音室なども利用可能。楽器演奏可の公園や河川敷も練習場にできるでしょう。


居住用賃貸物件を探すpage top

総評

管理規約や使用細則はマンション全体の快適な環境・安全性・美観などを維持するために、どうしても必要なもの。
共有部分の使用基準に関しても物件によって異なる場合があるので、これを機会に今、住んでいるお部屋の使用細則などをチェックし、内容を把握しておきましょう。
使用細則が充実しているマンションは、管理が行き届いているという目安にもなります。
集合住宅で最も問題になりやすいのは生活騒音ですが、我慢できる程度の音は「お互い様」と思うことも必要ですね。
居住者全員が思いやりをもって快適に暮らせるよう、ルールを守りましょう。
 

[参考資料]
国土交通省「マンション標準管理規約」 / 社団法人 高層住宅管理業協会 ホームページ / 財団法人 マンション管理センター ホームページ