転勤は春に集中するものと思われがちですが、
季節にかかわらず異動の辞令が出る企業もあります。
転勤が決まってから次の住まい選びに1か月以上も掛けられるケースは少なく、
ほとんどの人は限られた短い期間のうちに新居を決めることとなります。
そこで、今回は転勤を経験した人の実情を分析すると共に、
短期間で効率よくお部屋を探すためのノウハウを紹介しましょう。
※「賃貸に関するアンケート」リクルート調べ(2010年度)
転勤を経験した人がお部屋を決める際に重視したのは、やはり一番が「家賃」で、次が「立地・周辺環境」、続いて「通勤・通学時間」「間取り」「路線・駅やエリア」「面積(広さ)」の順。
転勤によって、それまで知らなかった地域に住むことになる人が多いので、全体平均に比べると、住まいの周りの環境と勤め先までの所要時間が特に気になるようです。
一方、さほど重視されないのは「初期費用(礼金・敷金・仲介手数料など)」。これは、転勤に際して会社から補助や手当が支給される場合も多いためと考えられます。
※「転勤者に関するアンケート」リクルート調べ(2010年3月)
転勤の辞令が出される時期は、約5割の人が異動日の「30日以内」と答えています。しかし、実際に転勤が決まってから新しい住まいを決めるまでの期間は、2週間以内という人が5割以上で、そのうち2割ほどの人が「3日以内」という慌ただしさ。転居するには引っ越しの手配や手続き、荷造りの時間も必要なだけに、新しい住まいを探して申し込むまでも時間的に余裕がないのが実情のようです。
転勤の時期には他の転勤者とお部屋探しや引っ越しなどが重なるため、良い条件の物件ほど早い者勝ちとなります。
同じ転勤者でもシングル、カップル、ファミリーといった世帯によって優先する条件は違ってきますが、
短期間で「早く決めなければ!」と焦れば焦るほど見落とすことも多くなりがちで、転居後にガッカリするようなことにもなりかねません。
お部屋探しの前には、何が必要で何を優先すべきかをきちんと整理しておくことが効率アップのコツです。
また、インターネット上には膨大な物件が間取り図や写真付きで公開されていますから、できるだけ多くの物件を比較・検討してみましょう。
それぞれの街の情報は当サイトの「タウンガイド」も参考にしてくださいね。