賃貸経営の実務

公開日 2022.09.15
賃貸経営の実務
もくじ

1.はじめに

資産形成のあり方は人それぞれですが、中でも多くの投資家の皆様が活用しているのが「不動産投資」ではないでしょうか。

ここでは、不動産投資を成功に導くコツとして、賃貸経営を円滑かつ効果的に運用するためのノウハウを紹介していきたいと思います。

2.賃貸経営とは

まず、賃貸経営は大きく、以下の2つに大別されます。

①プロパティ・マネジメント業務

賃貸マンション・賃貸ビルにおける専有部分での管理業務を総称して、「プロパティ・マネジメント業務」と言います。略称でPM業務と言うこともあります。
主に入居者・賃借人との円滑な管理運営を目的としていることから、「入居者管理業務」とも言います。

②ビル・マネジメント業務

賃貸マンション・賃貸ビルにおける共用部分の管理業務を総称して、「ビル・マネジメント業務」と言います。略称でBM業務と言うこともあります。
主に建物の共用部分や建物内設備の維持管理を目的としていることから、「建物管理業務」とも言います。

今回は、賃貸経営における基礎知識として、「プロパティ・マネジメントに関する4大業務」について、概略を紹介します。
今後、各分野に関連したより実践的・具体的なノウハウを一つ一つ紹介していきたいと思います。

3.プロパティ・マネジメントに関する4大業務とは

一般的にプロパティ・マネジメントに関する4大業務として、以下の業務があげられます。

  • 入居者募集業務
  • 入居者管理業務
  • 賃料等の入出金管理業務
  • 退去時の解約精算業務

ひとつずつ解説していきます。

①入居者募集業務

所有する賃貸住戸を借りてくれる賃借人を探す業務です。主に賃貸仲介会社に募集を依頼して実施します。
賃貸オーナーとしては、より高い賃料で、より早く空室を解消したいものです。
できるだけ賃料を下げずに空室を解消するための工夫、極力コストをかけずに効果的な入居促進策を考えるなど、賃貸オーナーとして創意工夫が求められます。

②入居者管理業務

賃貸オーナーにとって、所有する住戸を借りてくれている借主はお客様です。
「給湯器が壊れてお湯が出ない・・。」「隣の住民が音がうるさくて迷惑だ・・・」「鍵を紛失してしまって困っている・・・」など、お客様からの様々な苦情・要望に対して、円滑に対応する必要があります。
入居者に満足した居住環境を提供し、できるだけ長期間、住まい続けていただくことが、安定した賃貸経営のポイントです。

③賃料等の入出金管理業務

賃貸経営にとっての売上げの源泉が賃料であることは言うまでもありません。
募集業務の工夫によってようやく借りてもらった賃借人が、賃料を払ってもらえなければ元も子もありません。

いかに安定的に賃料を収受し、賃貸オーナーとしての負担を軽減しながら、未収・滞納という賃貸経営リスクを回避できるのか、管理上の工夫や対策が必要です。

④退去時の解約精算業務

長く入居してくれた賃借人も、いずれは退去するもの。
賃貸経営上、もっともトラブルになりがちな事案がこの解約精算業務です。

円滑な解約精算を経て、新たな賃借人を探すための再募集業務にスムーズにシフトするためには、賃貸オーナーとしての適切な対策や心構えが必要です。

模式図

4.まとめ

今回は導入編として「プロパティ・マネジメントに関する4大業務」について、基礎的な知識をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

今後、各分野における実務的なトピック、例えば「コストパフォーマンスの良い入居促進策とは?!」や「賃貸オーナーの味方、賃貸保証会社を最大活用しよう」など、賃貸経営にチャレンジする皆様にとって、現場視点・実務的な視点に心がけて、有益な情報を提供できればと思います。

※当コラムの内容は、公開日当時の法令等に基づいております。

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